Lang Lang
e0088460_1445635.jpgNYも残りわずかということで、NY philのコンサートに行ってきました。

先々週もブラームス交響曲3番4番を聴いて来てとても良かったのですが、今回は新進気鋭の中国人ピアニストLang Langと大御所リッカルト・ムーティーによるベートーベンピアノ協奏曲5番「皇帝」という豪華な組み合わせ。

このLang Lang、若干25歳で超絶的な技術で人気ブレイク中のピアニストです。日本にも来ているみたいですね。
気の利いた感想は言えないのですが、凄かったです。豪快なだけでなく、聴かせどころもばっちり。ホリエモンのような顔ですが、表情豊かに弾きこなす様子はまさにエンターティナーでした。

lang lang playing Strauss
Tchaikovsky Piano Concerto No.1
Chopin Nocturne
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# by ctsurgeon | 2007-06-10 14:09
ショッキングなニュース
ー 移植臓器を運搬中の小型機、米ミシガン湖に墜落 ー   

 ウィスコンシン州ミルウォーキー(AP) 移植のための臓器を運んでいた小型ジェット航空機が4日夕、米五大湖のひとつミシガン湖に墜落した。ダイバーを含む救助隊が捜索を続けているが、移植チームと乗員の計6人は発見されていない。臓器を待っていた重体患者の関係者には、移植手術の中止が伝えられた。

今朝このニュースが飛びこんできました。
日本ではあまり報道されてないかもしれませんが、僕たちにはかなりショッキングなニュースです。
墜落した飛行機に乗っていた心臓移植チームの一人は去年うちの施設のレジデントのインタビューに来た人でした。

うちの施設では心臓と肺だけで年間150例以上の脳死移植手術をしています。肝臓、腎臓などを入れるともっと多くなります。幸い胸部外科チームのドナー臓器採取は一般外科レジデントとPAが行ってくれるので、僕たちは行かなくて済んでいます。彼らは当番制で行ってくれるのですが、週に2−3回行く時もあり、その半数以上がチャータージェット使用です。僕も機会があればドナーの臓器採取も経験してみようかなと思っていたのですが、飛行機がきらいなので結局行かずじまいでした。

一応飛行機で臓器を運搬する時は、飛行機が無事着陸したという確認の連絡を受けてからレシピエント患者の心臓を摘出することにしています。今回もレシピエントの心臓は摘出されていなかったようで、それが不幸中の幸いです。

それにしても、心配していた事が本当におこってしまいました。
ご冥福をお祈りします。
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# by ctsurgeon | 2007-06-06 08:03
帰国間近
土曜日の今日も夕方からLVAD explant / Heart transplant(補助人工心臓除去+心臓移植)でした。

ジュニアフェローのS君と2人でしたのですが、前半の難しい癒着剥離部分だけ自分でして、後は彼にやってもらいました。彼は今日で心臓移植手術は3例目だそうですが、少し出血はしたものの移植手術は無事成功。彼の前立ちをしながら少し昔を思い出してました。

4年前にアメリカで臨床研修を始めた時は、開胸すら一人で出来ませんでした。もちろん内胸動脈も取った事がなく、心臓手術の第一助手もほとんど経験がありませんでした。心臓手術の執刀経験はわずか3例でした。これではいかんと一念発起して渡米したわけですが、幸運と少しの努力のおかげで今の職場で掛け替えのない経験が出来ました。アメリカでの心臓手術執刀症例はすでに800例を超しました。何もできない英語も不自由な日本人の僕に対してアメリカはあくまでも公平に扱ってくれました。本当に懐の広い国です。感謝しても仕切れません。

この夏に帰国予定です。このままアメリカに残った方が個人的には幸せかもしれないし、まだ少し迷いもあります。しかし当初の目標であったプロフェッショナルな外科医として最低限のスキルを身につけるという事はある程度かなえられたような気がします。今後それをどう生かすかが大切だと思っています。

来週末にはデパートメントの送別会が誕生日にスーツをくれたタレントドクターのDr. Oの豪邸で行われます。英語のスピーチを考えるのが少し憂鬱です。
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# by ctsurgeon | 2007-06-03 14:40
当直
メモリアルデー3連休の初日。新婚ほやほやのサブチーフのM君が当直するはずでしたが、「今日wifeの誕生日ということ忘れてた。お願い」ということで、代理当直するはめに。
こんな時に限って大忙しです。

昼は一般病棟でアレスト(心停止)。何とか蘇生してICUに搬送。
夕方から心臓移植(LVAD explant / Heart transplant)。癒着がきつく、手術終了後にアレストになったりして大変な手術になりました。7時間近くかかって夜中の2時に終了しました。
たった今(2時半)手術室から出て来たところですが、1時間後には緊急の冠動脈バイパス手術(6枝)が始まります。
あともう一息がんばります。

(下) 
You Tubeですごい人気のビデオだそうです。
日本でも人気なんでしょうか?
バンクーバー水族館のラッコだそうです。
オスは7才、メスは17才で1989年にアラスカで起きたタンカー流出事故に巻き込まれて保護された後水族館に引き取られたそうです。
こういう風に生きてみたいもんです。

Otters holding hands 最後まで見てください
CBC news
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# by ctsurgeon | 2007-05-27 15:57
白衣
アメリカでは手術室では自由に自分の靴を履ける事を以前書きましたが、手術中にかぶる帽子についても多くの人は自分の好みのMy hatをかぶっています。
多いのは野球関係。ヤンキーズやレッドソックスの帽子。
夏からイラクに軍医として派遣されるチーフフェローのM君はミリタリー柄。
インターネットで買ったり、またナースの一人が手作りの帽子を作っていて、それを買ったりしているようです。

僕自身はかぶり物が似合わないのと、そういう事にお洒落するのが気恥ずかしくて、ずっと手術室に備え付けの帽子をかぶっていたのですが、最近My hatをするようになりました。

e0088460_10512534.jpgするといきなり初日から、皆から「Starbucksでもらったの?」とか、「A Tall Latte Please!」とか散々からかわれてしまいました。

白衣についてですが、医局から支給された名前入りの白衣を使っています。
ポリエステル丸出しの日本のテロテロの白衣と違って、こちらの白衣はコットン100%で中々かっこ良いです。
背中にベルトがついていて、丈はやや短め、襟も小さめです。
アクセサリーに小さなバッジをつけている人も多いです。
ボタンがプラスティックではなく、ダッフルコートのようになっているのと、心臓と肺のマークが入っているのが、当科の特徴です。

ちなみに日本でほとんどの医者が着ているケーシー白衣は誰も着ていません。
白衣の下はスクラブ(手術着)またはネクタイにワイシャツが基本です。
医学生は長い白衣ではなく短いブレザータイプを着る事が不文律のようです。
長い白衣を着れる様になって、やっと一人前いうことでしょうか。

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# by ctsurgeon | 2007-05-25 11:07
BODIES

e0088460_12381222.gif日曜日は「BODIES」という展示会に行ってきました。日本でも「人体の不思議展」として数年前から公開されているみたいです。
展示方法などに賛否両論があったみたいですが、NYでの展示は体の複雑な仕組みを素人にも分かりやすく説明していて良かったと思います。
個人的には体の血管を毛細血管に至るまでそのまま取り出して展示してあったのが、とても奇麗で思わず見とれてしまいました。
あと胎児の標本が並べられていましたが、「あれを見て中絶はしないでおこうと思った」という一般の人の感想が、ゲストブックにたくさん書かれていました。
でも改めて見ると、人の体というのは本当に神秘的で精巧なものだと感心しました。


e0088460_12383294.jpgその後、グリニッジビレッジのお気に入りのリゾット屋さんに行ったのですが、トイレにこんなものが山積みになってました。NYに行った事のある人にはお馴染みのNY subwayデザインです。NY市が無料で市内各地に配布しているそうです。NYのお土産には、、ならないでしょうかね。
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# by ctsurgeon | 2007-05-22 12:51
Thomas Edison
エジソンといえばアメリカが誇る大発明王。
小学生の時彼の伝記を心躍らせて読んだ記憶があります。
車で30分という近所に彼の家と研究所がそのまま残されている事を最近まで知りませんでしたが、やっと行ってきました。

エジソンといえば電球と蓄音機で有名ですが、若くして成功を収めた彼はニュージャージーに移って巨大な研究所を設立。そこには1万人もの人が働き、1093件もの特許を取ったそうです。研究所と彼の家はそのまま残されており、ツアーで内部を見学できます(研究所は現在改修中)。昔伝記で読んだ偉大な発明家の暮らしぶりがそのまま残されているのを間近に見るのはやはり興奮します。


e0088460_1354939.jpg1887年(40歳)から使われていたLaboratoryです。残念ながら現在改修中で中は見学できませんでした。
e0088460_1361355.jpgエジソンが家族と過ごした家です。非常に美しい公園の中にあります。無料のツアーがあって内部を案内してくれます。
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e0088460_137661.jpgエジソンの書斎。ここで色々発明のアイデアを練っていたそうです。
e0088460_1373520.jpgサンルーム。美しい庭が見えます。
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# by ctsurgeon | 2007-05-20 13:39
レジデント選考
3月に来年度の胸部外科レジデントのインタビューがありましたが、その後数回医局カンファレンスでセレクション会議があって、随分絞り込まれてきました。
書類選考を勝ち抜いて面接に呼ばれただけあって、各候補者の経歴はそれぞれ申し分ありません。

そこで重要になってくるのは、やはり人柄です。
インタビューの時の印象を皆で話し合いますが、正直で協調性があって仕事に熱意を持っているか、という当たり前の事がやはり重要になります。
明るく社交的であるという事も大切です。
それを知る為に推薦状などはやはり重要になってくるし、一般外科レジデントをしている候補者の上司や知り合いに連絡を取って、聞いてみる事もあります。
外科医としての臨床能力も書類ではわからないので、人づてに意見を聞いたりします。手術を含めてレジデントの臨床上の裁量権が大きく、施設の手術成績にも影響してくるだけに、その辺は真剣に議論されます。

パーソナルステートメント(自己アピール文)も結構重要かもしれません。
何故心臓外科(胸部外科)を志したか、何故うちの施設で働きたいかという事を、皆その辺の作家顔負けのクサい文章を書き連ねています。
やはりこちらの人はアメリカンドリーム的なサクセスストーリーが好きなので、その辺をうまくくすぐると得点が高いです。

レバノンから来た女医のMさんも、戦火のレバノンからアメリカに単身やって来て、アメリカンドリームをつかむ為に苦労して頑張って来たみたいなことを感動的な文章にしていましたが、そのパーソナルステートメントと、美容院でセットしたままのような派手な顔写真で採用が決まったようなものです(こんな事言ったら本人は怒るでしょうが。。)
日本人には苦手な分野ですが、こちらでは自分をいかに高く売るかというのは、非常に重要な能力の一つなので、少しくらいハッタリをかましてもOKのようです。

あと、second visitといって、インタビュー後にその施設を個人的に訪問して、皆に印象づけるのは非常に得点が高いです。

僕らの世代では卒業後大学の医局にストレート入局し、医局長の言われるままに(時には研修医同士でジャンケンして)関連病院を点々と渡り歩くのが一般的で、就職活動らしき事は経験したことがなかったのですが、日本でも新しい臨床研修制度が始まってからは、このような事が行われているのでしょうね?


e0088460_1313980.jpg突然病院の渡り廊下に大きな垂れ幕が。
いったい何が起こっているというんでしょうか?
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# by ctsurgeon | 2007-05-20 12:48
The Phantom of the Opera
金曜日は当直明けにヘビーな症例(感染性心内膜炎によるAortic root abscess)でした。夜に他院から搬送されてきたのですが、強度の大動脈弁逆流のためにショック状態となり、朝から緊急手術になりました。当直明けで休む事もできたのですが、大動脈基部のradical debridementが必要な美味しい症例だったので、体に鞭打ってその症例をもらうことに。
abscessは完全に弁輪を破壊していて心室中隔まで及んでおり、弁輪を含めて周囲を徹底的に切除、debrideしたあとに、ホモグラフトを入れました。欠損部位はホモグラフトの僧帽弁前尖部分をパッチ代わりにして修復、僧帽弁置換術も同時にしました。
心内膜炎による大動脈基部再建は場合によっては心臓をバラバラにしなければならない場合もあって、最も難しい手術の一つで、なかなか執刀するチャンスがないので、良い経験になりました。

e0088460_27276.jpg術後経過が良好だったので、土曜日はまたミュージカルを見に行きました。昼前に思いついてインターネットですぐに2時からのチケットが取れました。今回は定番中の定番「オペラ座の怪人」です。実は一番好きなミュージカルで今回で3回目ですが、怪人役が新しい人になったので、見に行く事に。満員だったのですが、当日にもかかわらず中央の前から7列目の一番良い席です。おなじみのテーマ曲が始まってシャンデリアが上がって行くのを見ると、いつも鳥肌が立ちます。カリスマ的な人気があった前回の怪人役の後釜ですが、かなりの歌唱力でした(若干エコーがかかりすぎという気もしましたが)。クリスティーヌ役の人も今回は前の人より奇麗で歌も上手でgoodです。ただ横に座った巨漢のおばちゃんが一番良い所でスナック菓子を取り出してボリボリ食べ始めたのには閉口しました。こんな遠慮のないおばちゃんにはこちらも遠慮する必要はありません。しっかり注意してやりました。
いずれにしても一度聞いたら忘れられないような名曲(サンプル1)(サンプル2)が目白押しで、舞台も豪華なこの作品、僕みたいな素人にも分かりやすくて、初めてのNYで聞くミュージカルとしてお薦めです。
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# by ctsurgeon | 2007-05-15 02:08
AATS (アメリカ胸部外科学会)
アメリカ胸部外科学会に出席するためにワシントンDCにいます。
いつDCに行っても思うのですが、アメリカでは例外的に町並みが奇麗です。
新しく計画的に作られ町並みというせいもありますが、ゴミも落ちていないし、NYとは大違いです。

学会自体は内容的にはあまり新しいトピックスはないのですが、全米で最大の胸部外科学会だけあって、やはり華やかです。日本ではほとんど御法度になりましたが、医療機器メーカー主催のディナーパーティーが毎日開かれています。しかもホテルなどではなく、歴史的建造物の中のバンケットルームを貸し切りです。

日本からも心臓外科の重鎮どころが大勢きているのですが、食事の時に一緒のテーブルになることも多く気軽に話ができるのが良いです。日本では恐れ多くて話かけられないような教授先生方とも色々話をすることができて、これだけでも学会に参加した意味がありました。
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# by ctsurgeon | 2007-05-07 14:13