2006年 08月 10日 ( 1 )
再開胸手術
昨日の手術は6年前にフリースタイル大動脈弁という生体弁を入れた人に対する、大動脈基部置換(ホモグラフト)+三尖弁形成術+冠動脈バイパス術というもの。
患者さんは250ポンドの巨漢(女です)。ただでさえ萎えそうな症例なのに、困った事に三尖弁の逆流の為に右心房、右心室が巨大化してレントゲン見たら胸骨にべったり張り付いてるみたい。(CTがないので細かくはわからない)。中心静脈圧(右心房の圧)は35 mmHgと通常の3倍以上。胸開ける時に心臓に穴開けて修羅場になる可能性が高いこのような症例は安全の為に大腿から人工心肺の管を入れて人工心肺にのせてから開ける事もあるんだけど、下大静脈に血栓予防フィルターがはいっているので、それもならず。というか、巨大な腹がソケイ部までのしかかっているので、とてもそこを開ける気にもなれず。前立ちは学生上がりの若いPAの女の子。
いままで再開胸は何十例もやってきたけど、こればかりは嫌な予感がして、アテンディングにヘルプコールするも「Try it!」と、つれない返事。
おっかなびっくり、胸をのこぎりで開けたら、皮一枚でセーフでした。
しかし、こういうRescue planのない手術はあまりしたくないです。
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by ctsurgeon | 2006-08-10 07:53