Last Operation
今日この施設での最後の心臓手術を無事終えました。

この施設で経験した心臓手術1333例目、850例目の執刀症例でした。
主治医は師匠である日本人アテンディングのN先生。
実は引っ越し準備で忙しくなりそうなので今日は手術免除してもらおうと思っていたのですが、最後にN先生の手術に入れるのなら是非と思い手洗いすることに。

症例は標準的な大動脈弁置換+冠動脈3枝バイパス手術 (AVR + CABGx3, cross clamp time 1:23min)。
これが最後の手術になるのかと思うと感慨深いものがありました。
N先生とはお互い勝手知った間柄なので、手術は順調に経過。遮断解除して心臓が動きだし、N先生と握手したのですが、これまでの事が走馬灯のように頭をよぎって、少しウルウルきました。

8年前日本で悶々としてた僕にアメリカへの扉を開けてくれたのがN先生でした。
一緒にリサーチプロジェクトを立ち上げ、苦労しながらもそれなりの形になり、その後の臨床研修の道筋をつけてくれました。手術室では本当に手取り足取り教えてもらいました。無駄な動作や適切でない針の角度があれば、どんな些細な事でもすぐさま指摘されました。手術以外にもプロフェッショナルな外科医はどうあるべきかという価値観の面で随分影響を受けました。

外科医が成長するためには優れた指導医につき真似することが一番であるということは良く言われますが、その点でN先生に限らずこの施設で学ぶ事ができたのは本当に幸運でした。今後Made In USAの技術が日本でどう通用するのか、楽しみでもあります。

明日はいつもの病院近くのパブで手術室、麻酔科、外科の人たちによる送別パーティーがあります。多分泥酔すると思います。
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by ctsurgeon | 2007-07-13 13:59
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