土曜日の今日も夕方からLVAD explant / Heart transplant(補助人工心臓除去+心臓移植)でした。
ジュニアフェローのS君と2人でしたのですが、前半の難しい癒着剥離部分だけ自分でして、後は彼にやってもらいました。彼は今日で心臓移植手術は3例目だそうですが、少し出血はしたものの移植手術は無事成功。彼の前立ちをしながら少し昔を思い出してました。 4年前にアメリカで臨床研修を始めた時は、開胸すら一人で出来ませんでした。もちろん内胸動脈も取った事がなく、心臓手術の第一助手もほとんど経験がありませんでした。心臓手術の執刀経験はわずか3例でした。これではいかんと一念発起して渡米したわけですが、幸運と少しの努力のおかげで今の職場で掛け替えのない経験が出来ました。アメリカでの心臓手術執刀症例はすでに800例を超しました。何もできない英語も不自由な日本人の僕に対してアメリカはあくまでも公平に扱ってくれました。本当に懐の広い国です。感謝しても仕切れません。 この夏に帰国予定です。このままアメリカに残った方が個人的には幸せかもしれないし、まだ少し迷いもあります。しかし当初の目標であったプロフェッショナルな外科医として最低限のスキルを身につけるという事はある程度かなえられたような気がします。今後それをどう生かすかが大切だと思っています。 来週末にはデパートメントの送別会が誕生日にスーツをくれたタレントドクターのDr. Oの豪邸で行われます。英語のスピーチを考えるのが少し憂鬱です。
by ctsurgeon
| 2007-06-03 14:40
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