チーフフェロー1週目
やっと1週間が終わりました。
今週した手術です。だいたい一般的なアメリカのチーフフェローの症例です。

手術以外のdutyとしては月曜日の朝7時から合併症カンファ、水曜日の朝7時15分から心臓外科内科合同カンファ、木曜日の朝7時半から胸部心臓外科グラウンドラウンド、金曜日の朝7時から心臓移植カンファがあり、必要に応じてプレゼンテーションしないといけないので、その準備があります。
あと、院内コンサルトや緊急手術の手配など。今週は緊急が3例(心臓移植2例、カテラボでクラッシュしたAMIに対するCABG+BIVAD)でした。

これだけやっても毎日家に帰れるのは(金曜日は帰れませんでしたが)、やはりコメディカルやICU、フロアでのバックアップ体制が充実しているからだと思います。
(ICUには麻酔科の専属チームが、一般病棟の患者はPA(15人います)が完全にカバーしています)

月曜日
 MVR + Septal myectomy
 Replacement of Asc Ao. Aneurysm
火曜日
 MVR + TVr + Maze
 AVR + CABG x2
水曜日
 Reop. AVR + CABG x2
 AVR
 AVR + CABG x1
木曜日
 MIDCAB (LIMA-LAD)
 Miniimally invasive MV repair
金曜日
 Aortic root replacement (Bentall)
 Reop. heart transplant (s/p AVR/MVR)

1例80才代の患者さんで、術中に危ない目に会いました。
人工心肺終了後大動脈のカニュラを抜いてPAがパースストリングの糸を縛ったら、いとも簡単に組織がちぎれて糸が抜けてしまいました。もう1本外側にも糸をかけているので、今度は自分がそれを縛ったらそれも抜けてしまいあっというまに大出血になってしまいました。最初は指で穴を塞いで出血をコントロールできていたのですが、徐々に穴が広がっていきコントロール不能に。片手は出血をコントロールして動かせない状況で、どんどん血圧が下がって行きます。幸いアテンディングのA先生がたまたま部屋に入って来たので、すぐにソケイ部を開けもらって大腿から人工心肺にのせ、少し冷やして3分間だけ循環停止。超特急でリペアして事なきを得ました。人工心肺に載せたときは指が完全に大動脈の中に入っている状態で、血圧も30くらいになっていたので、術後の脳障害を心配しましたが、事なきを得ました。久しぶりに冷や汗かきました。人工心肺にのせるのがあと5分遅れたら、どうなっていたかわかりません。
 反省点としては2本目の糸を縛る時に下大静脈を一時的にクランプして血圧を50くらいに落した方が良かったかもしれません。良いpurse string sutureだったので、まさか大動脈壁がそんなに脆くて、2本目もちぎれるとは考えませんでした。
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by ctsurgeon | 2007-03-18 00:42
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