そういえば医龍を見ていて、講師(?)の外科医が大動脈瘤の手術でメスを入れた瞬間にビビってしまって座り込んでしまう場面があった。確かにあそこまでなる人はいないと思うが、心臓手術では手術中にアセる展開になる事は結構ある。「このまま自分の目の前でこの患者さんが死んでしまうかもしれない」とふと思った時に、頭の中が真っ白になりそうになることがある。(そんな事はめったに起こらないが)。以前麻酔の導入で突然アレスト(心停止)になった患者さんがいた。心臓マッサージしながら、足の付け根を切開、そこから動静脈に人工心肺の管を入れて、無事に人工心肺に乗せ蘇生できたのだけど、足の血管が悪く手間取ってかなり焦った。その時は気付かなかったが、人工心肺にのせて血行動態が安定してから足がガタガタ震えてきたことに気付いた。癒着のひどい再手術例で大動脈が裂けてコントロール不能の大出血となり循環が保てなくなった例もあった。どんな時でも冷静に対処できる強靭な精神力は、鍛えて得られるものなのでしょうか。(幸いどちらの患者さんも助かりました)
by ctsurgeon
| 2006-05-22 10:16
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